ルさも肝要だ。OSの核となる部分のシンプルさは可能な限り維持しながら、機能面での充実を標準装備のアプリケーションで行なうというのは妥当な手法だろう。
それに大きな変化ではないように見えて、意外にOSのサービスレイヤーは厚くなってきているのではないだろうか。アプリケーション通知を、Androidのドロワーよろしく一覧する機能やTwitter投稿機能のAPI化もあるが、従来は設定や運用のシンプルさを確保するため、徹底してパーソナルコンピュータのコンパニオン機器として位置付けていたiOS搭載機を、パーソナルコンピュータから独立した存在にしようとしているのだから、これは表面上の変化(各種アプリケーションの機能アップやAPI更新)よりも大きな更新であり、十分にメジャーバージョンアップの価値はあると思う。
iOS(iPhone)的なコンパニオン機器としてのコンセプトを学び、Windows Mobileが持っていた独立したコンピュータとしての要素を捨てることでシンプルさを得たWindows Phone 7とは対象的だ。Android、iOS、そ
れにWindows Phone 7は相互に影響を及ぼし合いながら、それぞれのコンセプトに各種要素を取り入れている。MicrosoftがKIN(SNS利用に特化した携帯電話)やWindows Phone 7で取り組んだSNSのOS統合を、Twitter APIのOS
レベルでのサポートという形でiOS 5取り入れたが、こうした相互作用による進歩は、今後しばらく続いていくはずだ。
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