NTTドコモはこの春商戦、国内独自仕様モデルのMEDIAS N-04Cと、ケータイメール対応のグローバルモデルであるXperia arc SO-01Cを新たに投入した。両機種ともAndroid 2.2以上で第2世
代チップセットを採用しており、今のトレンドをしっかりと押さえている。現状、ドコモでAndroidスマートフォンを購入するならこの2択になるといって過言ではないだろう。
なお、NTTドコモはすでに夏商戦へXperia arcの日本向けモデル、MEDIASの防水モデルの投入を予告している。購入を急いでないなら、これらの端末を待つのもありだろう。
●NTTドコモ Xperia arc SO-01C(ソニーエリクソン)
薄さ8.7mmのスリムサイズに、4.2インチ大画面液晶と、暗所に強い810万画素の裏面照射型CMOSカメラを搭載。最新のAndroid 2.3を搭載し、処理性能も高い。価格が手ごろな点も魅力だ。spモー
ド(iモードメールアドレス)対応だが、おサイフケータイやワンセグ、赤外線には対応していない。機種変更でも2台持ちにするにも魅力的な端末だ。
●NTTドコモ MEDIAS N-04C (NECカシオモバイルコミュニケーションズ)
ドコモで唯一、Android 2.2搭載の日本向けモデル。薄さ7.7mmながら、spモード(iモードメールアドレス)、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線いずれにも対応。ただし、カメラはXperia arcと比べ解像度や暗所撮影性
能で劣る。今持っているケータイからの機種変更を考えているなら、第一候補になるだろう。
■au
春に国内独自仕様モデルとして、コンパクトなIS05と防水対応のREGZA Phone IS04を投入。ここでは、Android 2.2と第2世代チップセット搭載という点でIS05をピックアップした。動
作速度やFlash 10.1対応など、性能や機能は十分だ。
2台持ち向けの新端末HTC EVO WiMAX ISW11HTは、最大40MbpsのモバイルWiMAX対応に加え、スマートフォン1台分の料金でPCやWi-Fi機器をつないでデータ通信できるテザリングに対応。モバイルデータ通信端末からの買い換えにも向く、エポックメイキングなモデルだ。
●au IS05(シャープ)
auの日本向けモデルでは、唯一Android 2.2と第2世代チップセットを搭載した端末。サイズはやや小さめだが、処理性能からカメラまでいずれも高性能。auユーザーなら、今使っているケータイの着うたフルを移行できる点も魅力。ケータイメール(EZwebメール)、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線に加え、緊急地震速報にも対応。特に、auユーザーが今のケータイからの機種変更を考えているならお薦めの端末だ。
●au HTC EVO WiMAX ISW11HT(HTC)
今のケータイに加えて、2台持ちを考えている人にお薦めの端末。auのCDMA網に加えて、モバイルWiMAXにも対応。市街地なら最大40Mbpsの通信速度で利用できる。なおかつ、スマートフォンの定額料金内で、PCやWi-Fi機器のモバイルデータ通信を利用できるテザリングに対応。モバイルWi-Fiルータとしても活用できる。端末価格も手ごろだ。
ケータイメール(EZwebメール)非対応のため、メーンのケータイとしては使いづらい。だが、2台持ちのケータイとしてAndroid 2.2スマートフォンと定額モバイルデータ通信、両方を安く高速
に利用したいなら魅力的な端末だ。
■ソフトバンク
ソフトバンクといえばiPhoneだが、Androidでも数多くの端末を投入。GALAPAGOS
SoftBank 003SHは冬モデルだが、国内独自仕様モデルとしてはいち早くAndroid 2.2に対応。キーボード付きのGALAPAGOS SoftBank 005SHも春に投入されたが、こちらはバッテリー容量が少な
いなど万人向けではない。
2台持ち向けだが、現在新規契約向けにグローバルモデルのHTC Desire HD SoftBank
001HTやDELL Streak SoftBank 001DLがかなりの安値で販売されている。ここでは、現在でも処理性能ではトップクラスのDesire HDをピックアップした。
●ソフトバンク GALAPAGOS SoftBank 003SH (シャープ)
Android 2.2搭載の日本向けモデル。端末サイズや重量に特徴はないが、3.8インチの3D表示対応ディスプレイや960万画素CCDカメラを搭載。ハイエンドモデルとしては申し分ない仕様だ。ケータイメール(S! メール)、おサイフケータ
イ、ワンセグ、赤外線に対応。今持っているケータイからの機種変更に向いたモデルだ。
●ソフトバンク HTC Desire HD SoftBank 001HT(HTC)
4.3インチの大画面液晶に、トップクラスの処理性能を実現したモデル。ケータイメール(S! メール)にも対応。現在、新規契約で実質0円で販売されており、ソフトバン
クで高性能なAndroidスマートフォンを安く契約したいなら魅力的な端末だ。
■イー・モバイル
イー・モバイルの2機種はいずれもローエンドだが、両機種ともテザリングに対応。安い月額料金でAndroid 2.2とモバイルWi-Fiルータどちらとしても利用できる。Android端末ではな
く、モバイルWi-Fiルータを購入するつもりで選択することをお薦めする。
この2機種のうち、HTC Ariaはケータイメールに対応。ただ、デコメに対応していないほか、イー・モバイルのEMnetメールなど利用できないメールサービスは多い。実情を考えると、両機種とも2台持ち向けと言った方がいいだろう。
●HTC Aria (S31HT)
Pocket WiFi Sより2万円ほど高いが、液晶の解像度や処理性能、カメラ性能は上回る。ケータイメール(EMnetメール)も利用可能だ。テザリング時のセキュリティ設定も充実している。とはいえ、Androidスマートフォンとしてはローエンドの位置づけ。Flash
10.1対応サイトなどは利用できない。
●Pocket WiFi S (S31HW)
2年契約時の端末価格9840円という価格が魅力。ヘビーユーザーにとっては、SIMフリー端末という点も魅力だ。モバイルWi-Fiルータとしての利用が主だが、Andoridもちょっと試してみたい人にとっては魅力的な端末だ。