バージョン
歴代のコードネームには、頭文字がバージョンの発表順にCからのアルファベット順で始まる名前が付けられている[17]。
バージョン | コードネーム | SDKリリース日 | おもな新機能と変更点 |
1.0 | 非公開 | § 多数の不具合の修正 § 多数のAPIの追加・変更 § Wi-Fi接続のサポート § SQLiteをSDK内にパッケージング § カメラのインターフェース変更 § Maps・Audio Manager § テキスト入力関連のクラス・メソッドの追加 | |
1.1 | 非公開 | § 多数の不具合の修正 § framework APIの変更 § API Levelの追加 § Google Mapsへのアクセス関連のAPI追加 § UIのローカライズ § Maps: Adds details and reviews when a user does a search on Maps and clicks on a business to view its details. § Dialer: In-call screen timeout default is now longer when using the speakerphone. § Dialer: Adds a "Show dialpad" / "Hide dialpad" item to the in-call menu, to make it easier to discover the DTMF dialpad. § Adds support for saving attachments from MMS § Adds support for marquee in layouts. | |
1.5 | Cupcake | § camcorderモードで動画の録画と撮影が出来るようになった § 動画をYouTubeに、画像をPicasaに端末から直接アップロードできるようになった § オートコンプリート機能を搭載した新しいソフトウェアキーボード § Bluetooth A2DP サポート § 一定の距離内のBluetoothヘッドセットに自動的に接続するようになった § スクリーン移動間のアニメーション § Webページのコピーアンドペーストも出来るように拡張[20] § Linuxカーネル 2.6.27 | |
1.6 | Donut | § 改善されたアンドロイドマーケット操作 § 統合されたカメラ・カムコーダ・ギャラリーのインターフェース § ギャラリーで、複数の写真を選択して削除できるようになった § ダイヤル発信を含むネイティブアプリケーションとの密な統合および、レスポンスが高速となった新しいボイスサーチ § ホーム画面からブックマーク、履歴、連絡先およびウェブが検索できるようになった、新しい検索機能(→クイック検索ボックス) § 音声検索機能が搭載された。 § 電池使用量画面 § ユーザー補助機能(バイブレーション・音による操作のフィードバック等) § ユーザーデータのパスワード保護 § Google Latitudeに対応(位置情報共有)[21] § CDMA/EVDO, IEEE802.1x, VPN, ジェスチャー機能、更にテキストの音声読み上げエンジンをサポート § WVGAの解像度をサポート § カメラの検索スピードを改善[22] § Linuxカーネル 2.6.29 | |
2.0/2.1 | Eclair | § ハードウェア速度の最適化 § より多くの画面サイズと解像度のサポート § ユーザーインターフェースの改良 § 新しいブラウザのユーザーインターフェースと、さらなるHTML5のサポート § 新しい連絡帳 § 背景の黒白比の改善 § 改善された Google Maps 3.1.2 § Microsoft Exchange サポート § カメラのフラッシュのサポート § デジタルズーム § MotionEvent class がマルチタッチイベントを追いかけられるように機能追加 § バーチャルキーボードの改善 § Bluetooth 2.1 § ライブ壁紙[23] § Linuxカーネル 2.6.29 | |
2.2 | Froyo | 2010年5月21日 | § Dalvik VM にJITコンパイラを搭載し、2〜5倍高速化 § JavaScriptがV8になり、2〜3倍高速化 § エンタープライズ関係の機能強化 § クラウドとデバイスの連携API § テザリング対応(日本で発売される機種は無効にしているものが多い) § 傾き情報・方位磁石・カメラ入力・マイク入力がブラウザで受け取れるようになった § Adobe Flash対応 § インストール済アプリの自動更新 § クラッシュ時のバグレポートの送信 § パソコン上のコンテンツを端末へストリーミング[27] § Linuxカーネル 2.6.32 |
2.3 | 2010年12月6日 | § ゲームのための改良 § 並列GC(目標3ms以下の停止) § イベントの反応性の改善 § NFC(近距離無線通信)対応 § 複数のカメラを扱えるAPIの追加 § ウインドウ管理APIの追加 § (2.3.3)双方向通信などのNFC APIの拡張 § 回転加速度・単方向加速度の検出、重力・気圧センサー、ジャイロスコープに対応 § WebM・VP8 など対応するメディアフォーマットの追加 § SIPの標準サポート § UIの刷新・高速化 § アプリ管理機能の強化 § ソフトキーボードの改良、マルチタッチ入力機能の追加 § ワンタッチ単語選択機能(コピー&ペーストがより容易に) § バッテリー管理機能の向上 § Apache Harmony 6.0 ベースになる § Linuxカーネル 2.6.35 | |
3.0 | Honeycomb | § 新しいユーザーインターフェース。タブレットなどの大型ディスプレイに最適化。 § 2D,3Dの描画の高速化。2Dのハードウェアレンダリング。 § マルチコアプロセッサのサポート § テキスト選択の改善 § 動画のサポートの改善 § JavaScriptでマルチタッチが扱えるようになる § ブラウザがHTML Media Capture対応 § Linuxカーネル 2.6.36 | |
3.1 | § ユーザーインターフェースの改善。 § オープンアクセサリAPI § USBホストAPI § マウス、ゲームパッド、ジョイスティックからの入力 § ホームスクリーンウィジェットのサイズを変えられるようにした | ||
未定 | Ice Cream Sandwich | 2011年冬頃 | § 5月10日に開催されるGoogle I/O 2011で発表 |
ライセンス
Androidのソースコードは、アプリケーション・フレームワークから標準ライブラリ、ランタイム、カーネルまでのすべてが公開され、改変も自由である。基本的にAndroidのソースコードのライセンスは、Apache 2.0 に準じる。ただし、WebKitのライセンスはLGPLであり、カーネルとそのライブラリなどのLinux部分のライセンスはGPLである。Androidのライセンスでは、Androidのオープンソースを採用した企業・個人が改変部や付加部分をGPLのような形で公開する必要がない。しかし、カーネル部とそのライブラリはLinuxに基づくので、GPL系オープンソースのライセンスが採用され、公開が求められる。
Gmail, Google Talk, Google Maps, Android Marketなどの一部のGoogleアプリケーションは、Androidと密に連携しているがプロプライエタリなライセンスで提供されている。したがって、カスタマイズしたAndroidにこれらのアプリケーションを載せるためには、Googleの許諾を得るか、アプリケーションをGoogle提供のファームウェアからバックアップし、権利を侵害していないカスタム版に再インストールする(カスタム版にはアプリケーションをバンドルしない)必要がある(CyanogenModの項を参照)。
ソースコード等のライセンスとは別に、Googleは自社のモバイルサービス利用に最適化されたAndroid携帯に対して "with Google" ブランドの認定を行っている。
Google のソースコードの公開ポリシーは開発途中は公開せず、実機をリリースするタイミングで公開するポリシーだが、Android 3.0では実機公開後もソースコードを公開せず、スマートフォン対応後に公開する方針をとった。
シェア
2011年3月15日現在のAndroid Marketへのアクセス統計によるバージョンごとの世界シェア[36]。日本のシェアとは異なる。
OS | API レベル | シェア |
Android 3.1 | 12 | |
Android 3.0 | 11 | 0.2% |
Android 2.3.3 | 10 | 1.0% |
Android 2.3 | 9 | 0.7% |
Android 2.2 | 8 | 61.3% |
Android 2.1 | 7 | 29.0% |
Android 2.0.1 | 6 | |
Android 2.0 | 5 | |
Android 1.6 | 4 | 4.8% |
Android 1.5 | 3 | 3.0% |
Android 1.1 | 2 | |
Android 1.0 | 1 | |
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