2011年6月1日水曜日

携帯各社、SMSの相互接続サービスを7月13日スタート

 NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー、ソフトバンクモバイル、イー・アクセスの5社は、SMS(ショートメッセージサービス)を各社ユーザー間でやり取りできるようにする、事業者間接続を7月13日より開始する。

 SMSは、短い文章をやり取りできるサービス。海外では多く利用されているものの、これまで日本では、メールサービスが普及していたこともあり、利用頻度はあまり高くはなく、やり取りできる相手も同じ携帯電話会社のみとなっていた。仕組みとしては、メールサービスがパケット通信で送受信するのに対し、SMSは基本的に、音声通話と同じく回線交換を用いている。

 事業者間接続の開始にあたり、各社からSMSの料金体系などについて発表も行われている。なお、SMSの迷惑メールが発生すると、受信ユーザーからの申告情報は、各携帯電話会社とMVNO(仮想移動体通信事業者、携帯各社のネットワークを借り受けてサービス提供する事業者)に通知されることがある。
■ ドコモ

 NTTドコモでは、7月13日よりSMS送信料を改定する。これまでは送達通知なしで1通5.25円、送達通知ありで1通7.35円だったが、改定後は1通3.15円となる。無料通信分やパケット定額・割引サービスの対象には含まれない。

 これは同社ユーザー宛だけではなく、他社ユーザー宛でも同じ。受信は無料。海外宛の国際SMSについては、従来と同じく、送信料が1通50円、受信は無料となる。端末上での使い勝手は従来と変化はなく、電話番号を宛先にして送信することになる。

 SMS送信料の改定や事業社間接続にあたり、端末のソフトウェアアップデートは行われない。迷惑SMS対策として、これまで大量送信者の制限、SMS一括拒否の設定が提供されていたが、新たに「国内他事業者を拒否する設定」「個別番号を拒否する設定」が用意される。
■ au

 auでは、これまでショートメッセージサービスとしてCメールを提供しているが、相互接続により、従来型の携帯電話(フィーチャーフォン)とスマートフォンから、Cメールで他社ユーザーにメッセージを送信できるようになる。ただし、プリペイドの「ぷりペイドサービス」や一部機種は他社ユーザーにCメールが送信できないものの、受信はできる。海外とのCメール送受信は利用できない。

 フィーチャーフォンとスマートフォン、他社携帯電話と、どの宛先でも、送信料は1通3.15円で、海外滞在時は1通100円となる。国内外どちらにいても受信料は無料。無料通話付きプランを契約していれば、Cメール利用料は無料通話分が適用される。

 2011年6月以降に発売される一部機種では、7月13日以降、Cメールでやり取りできる文字数が全角最大70文字、半角最大140文字になる。これまでは全角50文字、半角100文字までだった。また、改行もできるようになる。これらの拡張に対応する機種はS007、T007、 CA007、T008、K009の5機種。その他の機種は非対応で、スマートフォンでの対応は未定。機能拡張するには、ソフトウェア更新サービス「ケータイアップデート」が必要となり、今後、実施時期などがあらためて案内される。

 このほか、迷惑Cメールの対策として、7月12日までは月間6000通まで送信可能だが、7月13日以降は1日200通、あるいは月間 6000通までという制限になる。加入してから3カ月は1日200通、あるいは月間3000通(スマイルハート割引除く)となる。「ぷりペイドサービス」は月間3000通まで。なお同社でこれまで提供している迷惑Cメール対策としては、URLなどが含まれているものを拒否する「安心ブロック機能」、指定した番号などを拒否する「受信フィルター」などが用意されている。
■ ソフトバンク

 ソフトバンクは、料金プランに関わらず、SMSの送信料が1通3.15円となる。送信料はパケット定額サービスの対象外。

 受信については無料。また、ソフトバンク同士およびディズニー・モバイル間で国内でSMSを使った場合、ホワイトプランであれば送受信ともに無料となる。他事業者と絵文字を含む全角70文字までのメッセージがやりとりできる。プリペイド端末「プリモバイル」については他社宛SMS送信に非対応。一部の事業者には絵文字送信できない。
■ イー・モバイル

 イー・モバイル(イー・アクセス)のSMS送信料は、同社・他社宛ともに1通2.1円となる。受信は無料。なお、送信料は、「ケータイ定額プラン」「EM定額オプション」「定額パック24」に加入したイー・モバイル同士であれば無料。

 迷惑SMS対策として、7月8日より、送信数が1日最大200通(従来は300通)になる。

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