キルコス氏のいう"開発パートナーとなる特定の1社を除けば"という但し書きについては、若干の説明が必要だろう。これまでGoogleはAndroidを開発するにあたり、各バージョンでハードウェアを一緒に開発する開発パートナーを指定してきた。最初の1.6と2.0に関してはHTC、2.3に関してはSamsung、そして3.0(Hoenycomb)に関してはMotorolaがそれに該当する。これらの開発パートナーは、独占してハードウェアをリリースする優先順位が与えられており、その数カ月後に後続のベンダーがリリースするという仕組みになっている。
つまり、キルコス氏の言う"開発パートナーとなる特定の1社"は、少なくともIce Cream Sandwichの開発パートナーはx86を選択してはいないが、それに続く2番手以降のOEMメーカーは、ARMだけでなくx86も採用可能なようなスケジュールでx86版の開発を進めているということだ。
なお、現状のHoneycombに関してはどうなのだろうか? 「今回のCOMPUTEXにはHoneycombを搭載したIAベースのタブレットが出展されているはずで、Honeycombに関しても状況は改善している」(キルコス氏)とした。ただし、Hoenycombの改良版となるAndroid 3.1のx86バージョンに関しては「現時点では具体的なスケジュールに関するコメントはできない」(キルコス氏)と、明確な答えを示せなかった。
0 件のコメント:
コメントを投稿