2011年5月31日火曜日

iPhone、Android それぞれの不満は?

20代、30代を対象としたマーケティングリサーチを行うM1・F1総研は、ビジネスマンがどのようにスマートフォンを活用しているかを調査し、結果を公開した。調査実施時期は2011年4月15日〜17日、調査方法はインターネット調査、調査対象者は首都圏(1都3県)在住の20〜49歳の有職者かつスマートフォンユーザーの男性400名。

● 使用しているスマートフォンは「iPhone」「Android 端末」が拮抗

使用しているスマートフォンを尋ねたところ、iPhone が43.9%、Android が44.4%で合わせて9割近くをしめるという2強時代を示す結果となった。機種別にみると「iPhone4」が22.8%、「iPhone3G・3GS」が21.1%と圧倒的に高く、人気が分散している Android 端末では、最も高い「Xperia」が8.7%、ついで「IS03」(7.5%)、「REGZA Phone」(6.8%)、「Galaxy S」(5.6%)となった。

iPhone ユーザーと Android ユーザーが、なぜその機種を選んだのかその理由を聞いたところ、いずれも半数以上のユーザーが「デザイン」と回答しておりデザイン性をスマートフォンに求める人は多いようだ。

それぞれで特徴的な選択理由としては、iPhone ユーザーは「アプリの豊富さ」(59.7%)、「操作のしやすさ」(36.5%)、「使いたいアプリが利用できる」(33.1%)といったエンターテイメント性を重視する回答が多かったのに対して、Andoroid ユーザーは「画面のサイズ」(28.4%)、「おサイフケータイ」(24.6%)、「新機能(最新機種)」(23.0%)といった実用性を重視する回答が目立つ。
いま使っているスマートフォンを選んだ理由は?

● Android ユーザー「繋がりやすい携帯電話会社を選ぶ」
次に「通信会社を選んだ理由」では、iPhone ユーザーの35.9%が「使いたい機種がある」と答えているのに対して、Android ユーザーは「スマートフォンにする前から利用している」人が49.7%と多くなっている。

これは iPhone ユーザーには、iPhone を利用するために通信会社を契約した人が多く、一方の Android ユーザーは、もともと利用していた通信会社でスマートフォンを選択した結果、ユーザーになったというケースが多いことを示している。また、Android ユーザーの通信会社選択の理由で目立つのが「圏外になりにくい」(35.0%)で、iPhone ユーザーの1.1%を大きく引き離しているのが特徴的だ。

● iPhone の不満「繋がりにくさ」、Android の不満「バッテリー持たない」
また、利用しているスマートフォンの不満点を聞いたところ、iPhone では、「圏外になりやすい」(56.4%)、「サイトの接続スピードが遅い」(27.1%)、「電話が途切れやすい」(22.7%)と通信環境に対する不満が多く、Android では「操作がしにくい」(20.2%)、「料金プランが悪い」(20.2%)といった回答が目立った。

また、「バッテリーの持ち時間」(iPhoneユーザー:43.6%、Androidユーザー:66.1%)はいずれのユーザーからも不満点として挙げられている。特に Android ユーザーでは操作性や料金プランへの不満を大きく上回る意見であり、今後の新機種での改善が期待される。

そのほか、調査では仕事やプライベートでのスマートフォン利用状況を調べており、iPhone では75.1%、Android では69.9%のユーザーがビジネスツールとしてスマートフォンを活用していることがわかったが、アプリの使いこなし度では iPhone ユーザーが一歩リードしているようだ。しかし、仕事上でのスマートフォンの利用は、端末に関係なく「インターネット閲覧」(49.5%)、「メール」(47.8%)、「通話」(44.9%)などが上位に来ており、今後スマートフォンらしいアプリやサービスを使いこなした活用が浸透することが期待される。

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