2011年6月13日月曜日

iPhoneはソフトバンクモバイルを救った

 スマートフォンが「フォン」——つまり「電話機」である以上、そこに通信機能を提供するキャリアの影響力は無視しえない。逆に、商品力のすぐれた端末がキャリアに与える影響も、また絶大なものがある。

 現在、わが国の携帯電話市場で13カ月間連続の純増数(新規契約から解約を差し引いたもの)1位はソフトバンクモバイルだが、iPhoneの販売契約なしにこれを達成できたと考える人はいないだろう。「iPhoneがソフトバンクモバイルというキャリアを救った」とさえ言えるかもしれない。

 これはiPhoneの商品力が高いことの「証」であり、ここまでの商品力を持つ製品はまれである。スマートフォン市場では米国GoogleのAndroid OSを搭載した端末の販売台数がiPhoneを上回ったと言われるが、それは総計の話であり、単独の製品としてiPhoneを越えたわけではない。

 もしAppleがiPhoneのOSであるiOSをサードパーティにライセンスしていたとしたら、Android端末のシェアがこれほど高くなることもなかっただろう。同様に、Appleが幅広いキャリアにiPhoneを提供していたら、ソフトバンクモバイルの快進撃はなかったハズだ。

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