2011年4月22日金曜日

軽量なLinuxデスクトップを構築する--5つのティップス

軽量、かつフットプリントの小さいLinuxデスクトップを構築するためのティップスを5つ紹介する。
1:軽めのデスクトップを選択する
 ひとことで軽めのデスクトップと言っても、その選択肢は非常に多い。Linuxにおける最も軽量なデスクトップとして「Enlightenment」に始まり、「Fluxbox」や「Xfce」に至るまで、さまざまな選択肢が存在している(各デスクトップにはそれぞれ、多様な機能が搭載されている)。この中で(コンソール専用のものを除いて)最も軽量なのはFluxboxだ。
2:インデックスを作成しない
 「Windows」のデスクトップと同様に、Linuxデスクトップでもインデックスの作成によって大幅な速度低下が引き起こされる。「KDE」や「GNOME」の場合、それぞれ「Strigi」や「Beagle」といったデーモンの力を借りることで、エンドユーザーだけでなくアプリケーションからもアクセスできるパワフルなデスクトップ検索機能が実現されている。こういったインデックス作成作業は、StrigiやBeagleといったインデックス作成デーモンが、あらかじめ設定されているディレクトリ内に存在するすべてのファイルのインデックスを生成することで達成される。
3:視覚効果を無効にする
視覚効果を無効化するには、GNOMEの場合[システム]-[設定]-[外観の設定]を選択し、[視覚効果]タブ内の[効果なし]を選択するだけだ。そしてKDEの場合は[Kメニュー]-[システム設定]-[デスクトップ]を選択し、[デスクトップ効果]の[全般]タブ内にある[デスクトップ効果を有効にする]のチェックを外すだけでよい。
4:KDEのPlasmoidやGNOMEのウィジェットを削除する
 KDEやGNOMEの場合、数多くのウィジェットを使用すればするほど、デスクトップは遅くなっていく。デフォルト状態の「KDE 4」には「Plasmoid」が1つ搭載されているものの、これは動作速度にさほど影響を及ぼしていない。しかし、さらに高速化したいのであれば、そのPlasmoidを削除することもできる。
5:さまざまなファイルマネージャを試してみる
 「Dolphin」(KDE)や「Nautilus」(GNOME)は統合化されたファイルマネージャであり、最適化されているはずだと考えた場合、さまざまなファイルマネージャを試してみることなど時間の無駄だと思えるかもしれない。しかし実際のところ、こういったファイルマネージャはリソースを大量に消費するという悪名高い一面を持っているのである。確かにこれらのファイルマネージャには驚くほど多くの機能が搭載されており、今までで最もユーザーフレンドリーかつ機能の豊富なファイルマネージャであることは言うまでもない。しかし、動作速度という観点から見た場合、「PCMan File Manager」や「Thunar」といったファイルマネージャを使ってみるべきだろう。これらはどちらもファイルマネージャとしてはユニークな機能を提供しており、動作速度という点で他の追随を許していない。これら2つのうちでは、Xfceライブラリに依存していないPCMan File Managerの方がより軽いものとなっている(Thunarはインストール時にXfceライブラリを必要とする)。とは言うものの、こういったソリューションはいずれも動作速度という点で非常に魅力的なものであり、あなたのシステムの動作速度に影響を及ぼすことはほとんど無いと言えるだろう。

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